Manus「スケジュールタスク 2.0」公開──"繰り返すだけ"の自動化から"文脈を引き継ぐ"自動化へ

定期タスク

    単なるスケジュール実行を超え、タスク・プロジェクト・Webアプリをまたぐ「コンテキスト対応型」の定期実行が可能に


    AI作業エージェント「Manus」は、繰り返し作業の自動実行機能「定時タスク」を大幅に刷新した「定時タスク 2.0」の提供を開始した。従来の"決まった時刻に同じ作業を繰り返す"というシンプルな仕組みから、作業の文脈(コンテキスト)を保持・再利用しながら自動化を進められる設計へと進化している。

    従来版の課題──「毎回ゼロから」

    定時タスクの初代バージョンは、日次ダイジェストや週次レポート、定期スキャンといった繰り返し作業を手動で開始する手間を省くものとして好評を得ていた。しかし、利用が広がるにつれて課題も浮き彫りになった。

    たとえば、毎日更新するダッシュボードや、継続的に追跡しているリサーチスレッドの場合、実行のたびに新しいタスクが生成されてしまうため、過去の指示やファイル、意思決定の履歴が引き継がれない。ユーザーは複数のタスクをまたいで結果を探し回り、コンテキストを手動で再構築する必要があった。

    「"いつ"実行するかだけではなく、"どこで"実行し、どんな文脈を引き継ぎ、どの成果物を継続的に更新すべきかが問われるようになった」と、開発チームは今回のアップグレードの背景を説明する。

    4つの主要アップデート

    ■ 同じタスク内での継続実行が可能に

    最大の変化は、定時実行を「同じタスクのコンテキスト内」に留められるようになった点だ。Manusは毎回ゼロからやり直すのではなく、タスク内に蓄積された指示、ファイル、会話履歴、過去の実行結果を踏まえて作業を続行できる。デイリースタンドアップやステータスチェック、フォローアップといった「前回の続き」が本質的に重要なワークフローにとって、大きな改善といえる。

    さらに、Manusの「Projects」機能で整理された作業では、プロジェクトに定義済みの共有セットアップ(ファイル、スキル、コネクタ、指示、出力基準など)を定時タスクがそのまま再利用することも可能になった。

    ■ Webアプリへの定時アクション組み込み

    Manusで構築されたWebアプリに、定時アクションを直接組み込めるようになった。アプリが毎朝データを自動更新したり、毎週レポートを生成したりする場合、そのスケジュールをアプリ自体の動作として設定できる。ユーザーがわざわざページを開いて手動で処理を走らせる必要はなくなる。

    ■ 新しい可視化ビューの追加

    定時タスクの活用が広がるほど、「いま何が動いていて、次に何が控えているのか」の把握が重要になる。2.0ではサイドパネル、計画ビュー、カレンダービューが追加され、今後の実行予定と過去の実行履歴を一覧で確認できるようになった。実行カードやラベルから関連タスクへ直接遷移し、個々の実行結果を確認することも可能だ。

    ■ 柔軟な実行オプションと詳細設定

    編集画面も刷新された。各実行を「同じタスク内で継続」するか「別タスクとして新規開始」するかを選択できるほか、信頼できるワークフローでは送信・公開・投稿前の確認をスキップする設定が可能に。接続済みアプリをデータソースとして利用する連携機能や、Agentの選択、クラウドコンピューターリソースの割り当てといった詳細設定も一箇所で行える。

    使い方は「Manusに伝えるだけ」

    利用方法はシンプルだ。繰り返し作業が必要なタスク、Project、またはWebアプリを開き、何をどのくらいの頻度で行いたいかをManusに自然言語で伝えればよい。たとえば次のような指示が可能だという。

    「毎平日午前9時に、このタスクの未対応アクション項目を要約し、今日フォローアップが必要なものを知らせて」「毎週月曜日に、このProjectにあるファイルと既存のフォーマットを使用して、顧客フィードバックの要約を更新して」「このWebアプリで、毎朝ダッシュボードデータを更新し、短い日次要約を生成して」──いずれも特別なセットアップ手順を覚える必要はない。

    定時タスク 2.0はすべてのユーザーに提供されており、Manus上で構築した任意のタスク、Project、Webアプリ内で利用できる。

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