Manusクラウドコンピュータ プラン比較ガイド ── Basic / Standard / Advanced の選び方
Manusの始め方
2026/05/09

本記事では、あなた専用の永続的な実行環境をクラウド上に用意し、AIエージェントが24時間体制で業務を代行するManusクラウドコンピューターの3つのプラン(Basic / Standard / Advanced)の性能比較、そして最適なプランの選び方を分かりやすく解説します。
Basic / Standard / Advanced プランの性能比較と選択基準
この章の要点:クラウドコンピュータには、用途と必要なリソース(性能)に応じて3つのプランが用意されています。専門用語の解説を交えながら、それぞれの違いを整理します。
プラン選びの前に、知っておくべき基本的な用語を解説します。
用語 | わかりやすい説明 |
仮想CPU(vCPU) | コンピュータの「脳」にあたる部分。数が多いほど、複数の複雑な処理を同時にこなせる。 |
メモリ(RAM) | コンピュータの「作業机」の広さ。広いほど、大量のデータを一度に処理でき、動作が遅くなりにくい。 |
ストレージ | コンピュータの「引き出し」や「本棚」。作成したファイルやデータベース、インストールしたソフトを長期保存する場所。プランに関わらず10GBから500GBの間で柔軟に設定できる(10GBまでは追加料金なし)。 |
場所(リージョン) | クラウドコンピュータが物理的に置かれているサーバーの場所。「米国東部」などを選択でき、利用するサービスやターゲット顧客に近い場所を選ぶと通信速度が速くなる。 |
アウトバウンドトラフィック | クラウドコンピュータから外部に送り出すデータの総量。含まれる上限を超えると、$0.15/GBで追加課金される。 |
出力帯域幅 | データを外部に送り出す速度。数値が大きいほど、大量のデータを素早く転送できる。 |
これらの基本を踏まえ、3つのプランを比較します。
プラン名 | 月額料金 | 計算能力 | メモリ (RAM) | アウトバウンドトラフィック | 出力帯域幅 | 主な用途 |
Basic | $10 | 0.5倍 | 1 GB | 3 GB | 10 Mbps | 簡単な自動化ツール、小さなスクリプトの24時間稼働 |
Standard | $30 | 1倍 | 4 GB | 10 GB | 50 Mbps | アクティブなWebサイト、APIサービスのホスティング |
Advanced | $50 | 4倍 | 8 GB | 25 GB | 100 Mbps | 複数サービスの同時管理、オンラインデータベース |
※すべてのプランに「Ubuntu Server 24.04 LTS 64ビット(安定したサーバー用OS)」「独立したパブリックIPアドレス(専用のインターネット住所)」「1000 Mbpsのインバウンド帯域幅(受信速度)」が含まれています。

上記の図表は、3つのプラン(Basic、Standard、Advanced)の性能と適した用途を視覚的に整理したものです。まずはStandardから始め、業務の拡大に合わせてプランをアップグレードしていくのが最も実用的な選択です。
Basicプラン($10/月):軽量スクリプトと小規模自動化
Basicプランは、メモリが1GBと最小限に抑えられており、計算能力も標準の半分(0.5倍)です。作業机は少し狭いですが、その分コストを抑えて24時間稼働の環境を手に入れることができます。
定期的にWebサイトをチェックして変更があれば通知するだけのシンプルなプログラムや、個人で利用する小さな自動化ツールを動かし続ける用途におすすめします。
Standardプラン($30/月):標準的なWebホスティングとAPIサービス
Standardプランは、計算能力が1倍、メモリが4GBと、バランスの取れた標準的な性能を提供します。Manusが「推奨」と位置づけているプランです。
社内向けのWebサイトを公開したり、自社システムと連携するAPI(プログラム同士をつなぐ窓口)を常時稼働させたりするのに適しています。多くのビジネス用途において、まずはこのプランから始めることをおすすめします。
Advancedプラン($50/月):高負荷なデータベースと複数サービス管理
Advancedプランは、計算能力が4倍、メモリが8GBと、非常に高い処理能力を誇ります。広い作業机と高速な脳を備えているため、大量のデータを扱う処理に向いています。
顧客データを蓄積する本格的なオンラインデータベースを運用したり、複数のオープンソースツール(誰でも無料で使えるソフトウェア)を同時に動かしたりする場合に必須となるプランです。
ユースケース別インフラ構築のベストプラクティス
この章の要点:各プランのスペックを活かした、具体的なシステム構築のシナリオを解説します。自社の課題と照らし合わせて検討してください。
常駐型ボットの運用(Slack/Discord等)
SlackやDiscord、社内チャットツールで、従業員からの質問に自動で答えるヘルプデスクボットを運用するケースです。ボットは「いつ質問が来るかわからない」ため、常に待機(24時間稼働)している必要があります。
複雑なAI処理をManusのAPI側で行い、ボット自体はメッセージの受け渡しだけを行うシンプルな設計であれば、Basicプランでも十分に運用可能です。
定期的なスクレイピングとバッチ処理
競合他社のECサイトを毎日巡回して価格データを収集(スクレイピング)し、自社のデータベースに蓄積して週次レポートを作成するようなケースです。
収集したデータを蓄積・加工するための処理能力と、データベースを安定して稼働させるためのメモリが必要になるため、Standardプランをおすすめします。データ量が膨大になる場合は、ストレージ容量を追加で設定してください。
オープンソースツールのセルフホスト
社内のデータを可視化する「Metabase」や、自社ブログを構築する「WordPress」などのオープンソースツールを、自社専用の環境にインストールして運用するケースです。
これらのツールは、それ自体がメモリを多く消費し、複数のユーザーが同時にアクセスするとサーバーに負荷がかかります。安定した運用を行うためには、余裕のあるAdvancedプランの選択が推奨されます。
まとめ
Manusのクラウドコンピュータを活用すれば、インフラ管理の専門知識がなくても、24時間365日稼働する自動化環境を即座に手に入れることができます。
まずは小規模な自動化(Basic)から始め、業務の拡大に合わせてWebサイトのホスティング(Standard)や本格的なデータベース運用(Advanced)へと、柔軟にプランをアップグレードしていくことが可能です。インフラの構築と保守をAIに任せることで、本来注力すべき業務プロセスの改善や新しい施策の立案に集中できる環境を整えましょう。
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かなはま@ウェイブル
マナスル運営、株式会社Whable(ウェイブル)の代表取締役社長。Manusのことならなんでもお任せください!


